講師は、幻灯劇場の藤井颯太郎さんです。
「現段階で、演技とは、“表現すること”と“存在すること”だと考えます」
と藤井さんは話されます。
藤井さんのワークの中には、
舞台上で死角にいる役者の立ち位置を把握することや
役以外の関係性を観客に伝えないこと等、
舞台に立つために必要な要素が盛り込まれていました。
後半には、テンションを使い分けるワークが行われました。
7つに分けられたテンションの微妙な違いを
受講生は自分なりに表現していきます。
「テンションを維持することは、役の個性を守り続けることになる」
と、ワークを通して感じてほしいことを藤井さんは伝えていました。



その後、指定されたテンションを持ちながら、7つの抽象的な短い台詞だけで
シーンをつくってみました。
相手が発した台詞を耳から連想しながら、テンションを維持し続けるという
ことにチャレンジしました。
「自分の演技(プラン)と相手の演技(プラン)で会話をする」
「それぞれが独立してしまわないように」
「出演者が増えてきたときに、バラバラにならずに集中してシーンをつくる」
「お互いの演技からヒントを得たり、相手を意識して面白くしていくこと」等
みんなで取り組みながら、気になることや大事なことをその都度付け加え、
丁寧に進めていただきました。
藤井さんのワークショップはDでも引き続き行います。