恒例となっている五丁目寄席。
ここ数年はコロナウイルスの影響を受けながらも、
対策を講じながら開催しています。
今年も感染拡大の心配はありましたが、
京都役者落語の会の皆さんと協力をしながら、
開催することができました。
まず、今回の仕込みやバラシには、
創活番メンバーが協力してくれました。
普段は大学で舞台芸術について学んでいますが、
実践の場でしか経験できないこともあるそうで、
今回は初めて、舞台・照明プランづくりから
取り組んでもらいました。
創活番の先輩からアドバイスをもらいつつ、
過去の図面を参考にしながら作成し、
舞台の「見え方」にこだわって、丁寧に仕込みました。
出来上がった舞台を、京都役者落語の会の皆さんに見てもらうと、
完成度の高さに感謝の声があがっていました。
リハーサルでは、一段と気合いが入っているように見えました。
大雨予報の中、本番はなんとか天気も持ち、
ご予約いただいたお客さんが足を運んでくれました。
中には、落語会は初めてという青少年もいました。
岡嶋秀昭さんの「田楽喰い」から始まり
藤原大介さん(劇団飛び道具)の「天狗裁き、
桐山泰典さん(中野劇団)の「米揚げ笊」
中入りをはさんで
二口大学さんの「禁酒番屋」
とりはエディ・B・アッチャマンさんの「へっつい幽霊」という演目でした。
巧みな話術は言わずもがな、表情やしぐさ、絶妙な間が合わさった
見事なパフォーマンスに、お客さんからもしきりに笑い声が聞かれました。
夏休み中とあってお子さんの来場も多く、
前半3名の枕では自身のお子さんのエピソードが話されるなど、
幅広い世代で楽しめた空間でした。
バラシをしながら、初めて落語の舞台を見たという創活番は、
「話も面白かったし、お客さんの笑い声で一段と盛り上がっていました!」
と感想を伝えていました。
準備や本番でバタバタしていたので、最後に少しだけでしたが、
交流できて良かったです。
舞台芸術の道を目指す創活番メンバーにとっては、
大先輩の方々と一緒に舞台を創り上げる、貴重な時間となったようです。