6月5日と6日の両日に渡って開催された
JaSST(Japan Symposiumon Software Testing)'08 KANSAI
での対談で、演劇ビギナーズユニットの
グループプロセスについて紹介してきました。
対談の相手役を務めていただいたのは、
島津エス・ディーの前畑さん。
その前畑さんから事前に渡された資料を読んでみて、たいへん驚きました。
その内容は、ソフトウェアテストの
プロジェクトチームについての研究で、
テストチームの成果に影響を与える要因を
因子分析で取り出して明らかにしたり、
具体的な取り組みの事例が書かれていましたが、
実は、演劇ビギナーズユニットにおけるグループ作りとの
共通点がとても多く、びっくしたのです。
そこで、これから何回かに分けて、
今回のJaSSTに参加して学んだことを
報告させていただきたいと思います。
なお、ソフトウェアテストというのは、
新しい製品を商品化するための、
その製品に組み込まれているソフトウェアのバグを
見つけ出す仕事のことです。
つまり、そのテストは、何人かでプロジェクトチームを組んで行なわれ、
他社との開発競争がありますから、できる限り早く、
そして、できる限りたくさんのバグを見つけて、
完全な商品に仕上げるという重大な任務が課せられているのです。
ちなみに、いただいたその資料は、
松尾谷徹先生(デバッグ工学研究所)の研究で、
ソフトウェアテストのプロジェクトチームにおける
チームワークの重要性を強調するものでした。
興味のある方は、ぜひ「ソフトウェア・テストPRESS Vol.5」
(技術評論社)をご覧ください。
プロジェクトの失敗例の報告によると、
その原因として挙げられていたのは
「指揮命令系統がはっきりしない」、
「チームワークがない」、「役割分担ができていない」などで、
解決策として、「コミュニケーション(が大切)」と
答えた人が大勢いました。
この報告から学ぶべきことは、集団活動を進めていく際の
グループをケアする人、あるいはマネージメントをする立場の人の
存在の重要性と、彼らのグループへの関わり方、働きかけの大切さ
だということだと思います。
そこで、グループをマネージメントする立場から
ギブの4つの懸念を挙げておきます。
グループをケアする人はぜひとも頭に入れておいていただいて、
グループの状況に応じて、メンバーそれぞれが持つ不安を
解消していく手立てを考えていただきたいと思います。(特N)
J.R.ギブの4つの懸念
1.受容懸念
自分がメンバーとして受け入れられるかどうかに関する懸念
2.データの流動的表出懸念
これはメンバーが「自分の本当に感じていること、
観ていることのデータ」を、そのまま言っていいのかどうかについての懸念
3.目標形成懸念
ばらばらな個人が集まった集団では、活動への参加動機も一人ひとり違います。
しかし、メンバーそれぞれが思い思いに勝手に振舞うのではなく、
それぞれの想いを共有化して活動できるかどうか、
あるいは、一つの目標にメンバーそれぞれの参加動機や想いを
統合できるかどうか、という懸念。
4.社会的統制懸念
メンバー間の影響の及ぼし合いに関する懸念で、
「誰かにやらされている感じがする」とか
「なかなか思い通りにならない」といった懸念。
2008年06月18日
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