昨年の10月23日の記事「此附近平氏六波羅第」で紹介した
あの「此附近 平氏六波羅第 六波羅探題府」という石碑のことが気になり、
洛東中学校へ行ってみました。
というのも、洛東中学校は建て替えられるからなのです。
校舎の解体工事こそ始まってはいませんでしたが、
グランドにはブルーシートがかけられ、
埋蔵文化財の発掘調査の準備か、
解体工事の準備なのかはよくわかりませんでしたが、
これから校舎が取り壊され、ここに小中一貫校が誕生するのです。
この一貫校は、東山区の北部にある7つの小・中学校
(白川・新道・六原(ろくはら=六波羅)・清水・東山の5つの小学校と
洛東・弥栄(やさか=八坂)の2つの中学校)が統合され、
平成23年4月に開校予定だそうです。
(一番の北の白川小学校は三条だし、弥栄中学校は四条の祇園、
洛東まではちょっと距離があります。)
また、先日の京都新聞の記事によると、
通りをはさんだ東側にある、藤平陶芸さんの「登り窯」も
この一貫校ものとして保存されることになったようです。
洛東中学校の敷地に新校舎が完成した後、
洛東中学から100mほどのところにある
六原小学校も建て替えられ、一貫校に一体化されるようです。
ちなみに、新校舎の概観は、京都・東山の街並みに調和したものとするため、
和風の入母屋造の屋根になるのだそうです。
洛東中学校は、平安時代に権勢を誇った平氏一族の
甍が立ち並んでいた、六波羅の真っ只中にあります。
もちろん、その近くにあるセンターも
おそらく平氏一族の居館だったと思われます。
あの石碑は、新しい小中一貫校になっても、
あの場所に残しておいていただきたいと思います。
2008年10月26日
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