一昨日、上品芸術演劇団主催(センター共催)の
若手演劇人たちの芝居を見て交流するワークショップが実施されました。
招待されたのは、M&M(東京)と黄金山アタック(広島)の若手演劇人。
それぞれが男女ペアによる二人芝居が2本上演されました。
センターで実施する中高生対象の演劇ワークショップで、
「戯曲の書き方」について語る時、
必ずといっていいほど、日記を書くことを勧めていた鈴江さん。
それは、文章能力を高めることができる、という理由以外に、
(こちらの方が大切なのだが)日記を書いている自分を見ている
もう一人の自分との間に生まれる自問自答でした。
この自問自答が対話に変化し、
そこから二人芝居が生まれてくるのだと。
「ともだちがきた」を初めとして、
鈴江さんのお芝居に優れた二人芝居が多いのは、そういう理由による。
鈴江さんにとっての二人芝居は、お芝居の基本,原点のようなもので、
もちろん、劇作家としての鈴江さんの原点でもある。
2組の二人芝居を見ながら、そんなことが感じられた。
黄金山アタックのリハーサルを見たとたん、
これは鈴江さんの戯曲に違いない、
演出は違うかもしれないが
それも鈴江さんのものとよく似ていると感じた。
他都市から若手演劇人2組を招いて二人芝居を上演する試み。
鈴江さんは、またものづくりの原点に還りたいのだろうと思われた。
残念だったのは、公演後の交流会の時間があまりにも短かすぎたことだろう。
時間配分としては、M&Mのお芝居をもう少し短いものにして、
交流会の時間を確保した方がよかったのではないか。
ただ、他都市でお出かけワークショップをやりました、
で終わってしまうのではなく、
今回のように、他都市での若い才能との出会いが
このような形となって実を結び、
それが、それぞれの場所で刺激を与え、
それぞれの場所に変化を起こしていく、
そういう予感が感じられた今回の試み。
とても重要なことだと共感された。
2009年03月29日
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