梅林くんが大学の卒業とともに、おもちゃの病院のスタッフも
卒業することになりました。
そんな彼に今までの思い出を振り返っていただきました。
ボクは、2年間、ここ東山青少年活動センターで行われている
【おもちゃの病院】のスタッフをしています。
さて、そんなおもちゃの病院ですが、
毎月第2土曜日にセンターで開催する定期開院と、
保育園や幼稚園、地域のお祭りに参加する出張開院の
2つの活動があります。
ボクは、参加した当初から出張開院での参加が多く、
毎回毎回、難しいおもちゃとの戦いでした(^_^;)
出張開院はおもちゃの数も多く、また道具等がいつもと違っていたりと、
ふとした事で戸惑うことが多いです。
それでも、おもちゃを持ってくるお子さんは、
出張開院でも定期開院でも変わらず
「もう1回動くようになって欲しいな」と思っています。
そんなお子さんを前にして、おもちゃを治していくわけですから、
やっているボク達もドキドキものです(>_<)
そして、「なんとかして、治そう!」と意気込むものです。
おもちゃは、治る時が多く、お子さんの目の前で再び動き出します。
その時のみんなの笑顔は、この活動を通して得たかけがえの無いものです。
何日も、何年も動かずに遊んでいたおもちゃ。
使い始めた時から動かなかったおもちゃ。
もらった時から壊れていたおもちゃ。
その、どれもが完治するというわけではありませんが、
一緒に治そうと、なんとか治そうという姿勢を見て、
「壊れても、治せばまた動いてくれる」という、
モノを大切にする心を、色々な人に伝えていきたいなと思っています。
今のおもちゃ屋さんには、ボクが小さかった時よりも、たくさんのおもちゃがあります。
種類も豊富ですし、遊び方も様々です。
でも、どんなお子さんにとっても、必ず大切なおもちゃはあります。
お子さん自身が何年も離さずに使っているものがそのおもちゃだと思います。
大切にしたいと思えるおもちゃを持っているお子さんには
モノを大切にする心が芽生えていると思います。
小さく芽生えた心を摘んでしまわないように、ボクたちスタッフが一生懸命
治させて頂きます。
少し使っただけで、動かなくなってしまったおもちゃもどんどん、お持ち下さい。
梅林 泰彦