昨日、第64回中劇研春の合同発表会が始まりました。
今年の参加校は11校と、ここ数年では最大となりました。
開会式であいさつに立った演劇部会長の中田校長先生(西京極中学校)は
30数年間続いているこの合同発表会の運営に尽力されてきた
顧問の先生方への敬意と感謝の気持ちを述べられました。
発表会前半の土曜日は午前に3校、午後からは4校の公演が
連続して行なわれました。
出演校は、同志社中学校、洛北中学校、修学院中学校、
同志社国際中学校、松原中学校、安祥寺中学校、
京都女子中学校でした。
引き続き、今日も残り4校の公演が行なわれます(入場無料)。
本日の公演予定は次のとおりです。
立命館中学校「ヒトデとバナナ」10:40〜11:10
音羽中学校「喫茶店は大忙し」11:15〜11:45
洛星中学校「回転狂時代」12:45〜13:15
京都文教中学校「ハカセとピッチョン君〜宇宙を旅する愉快なふたり〜」13:20〜13:50
同志社中学校「おもちゃは箱を飛び出して」
例年シリアスな会話劇を好む同志社中学校ですが、
今年は一転してコメディに挑戦したことに驚きを感じました。
新入りのおもちゃをめぐる、おもちゃたちの恋の行方を
ピエロとキョンシーを中心に、ばあやも交えて
コミカルに演じていました。
洛北中学校「不幸って何だっけ?」
お互いがあの世に行って初めて会話を交わすようになった
優等生とおちこぼれ。
2人の会話が進むにつれ、お互いの人物像が少しずつ浮かび上がる。
記憶を消されて生まれ変わっても、
またどこかで出会うストーリーになっていて
人と人の深い縁を感じさせるお芝居でした。
修学院中学校「とある国立劇場にて」
昨年のお芝居を髣髴とさせる内容で、
サウンド・オブ・ミュージックが上演されている
舞台袖で繰り広げられる、裏方スタッフのドタバタを
コミカルに演じていました。
舞台袖の外部の世界のことも、見る者の想像力で
ふわっと広がっていくような仕上がりになっていました。
同志社国際中学校「交番へ行こう」
万引きをした高校生とのかかわりから、自らの職務に思い悩む、
とある警察官が、その少女の父親が脳梗塞で倒れたという知らせを受け、
少女を自転車の荷台に乗せて、交通放棄も無視して
病院まで駆けつけるシーンが、効果的な照明も含めて、
とても印象的に演じられていました
松原中学校「毒薬」
狂言にある附子(ぶす)を下敷きにしたストーリーで、
ある御邸の奥様から、毒が入っているから絶対に開けてはいけないという箱を、
奥様の外出中に今日こそは! と開けてしまう二人のメイド。
主人の言いつけを守らないメイドと奥様の対立を
かぶると透明人間になる帽子ととんちで
うまく浮かび上らせる内容になっていました。
安祥寺中学校「Happy go lucky」
大天使を目指して修行中の、2人の天使見習いのお話。
1人の人間を幸せにすることによって、
他の大勢の人間が不幸になることだってある、
という台詞がとても印象的で、
人を幸せにしたいという想いの前に、
幸せって何だろう、と改めて考えさせられるようなお芝居でした。
京都女子中学校「偽善者と十字架」
生命を作り出す研究をしている研究者と彼によって生み出された生命体。
やがて明らかになる数年前のある出来事をめぐって
ストーリーが展開していく。
音響と照明を効果的に使ったサスペンスドラマ仕立ての
ラブストーリーで、生命倫理もテーマになっていました。
2010年06月13日
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