2007年01月25日

谷口さんのダンス体験(S1)

いずれ始めようと思いつつ、カテゴリーだけは
作っておいた「【特集】DPW Revisited!(0)」。
今回から、【特集】Beginners' Unit Revisited!に続く第二弾として、
【特集】Dance Performance Work Revisited!」を始めます。
この事業は、平成6年(1994年)から平成17年(2005年)までの11年間、
毎年1回(10月から翌年の3月までの半年間)、全11回開催されました。
ナビゲーター(構成、一部振り付けも含む)は、
ダンサー(コンテンポラリーダンス(創作ダンス))の
砂連尾理さんと寺田美砂子さんのお二人にお願いしました。

この特集では、事業にご参加いただいた方々のダンス体験談を中心に、
青少年施設におけるダンス創作の意義やその可能性について
探ってみたいと考えています。
また、この事業を支えていただいた裏方スタッフの方々の体験談も
合わせて掲載できればと考えています。
さて、このシリーズ第1弾は、現在、若手の陶芸作家として活躍中の
谷口さんのダンスパフォーマンス体験です。
谷口さんは、6期(1999年度)のダンスパフォーマンスワークに
参加されました。

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Dance Performance Work #6
Studio Performanceの記録
 平成12年(2000年) 3月19日
 中京青年の家(現中京青少年活動センター) 大会議室
スタッフ
 構成:砂連尾理・寺田美砂子
 照明:葛西健一(GEKKEN staff room)
 音響:砂連尾理
 宣伝美術:清水俊洋・谷口ちさと・松井瞳
 オブジェ“good night eggs”:高橋あきこ
 ビデオ撮影:浦濱亜由子

きっかけは、あるチラシ。
“ダンスパフォーマンスワーク”とある。
すぐに手に取って、気がついたら電話で申し込みをしていた。

高校生の頃から、創作ダンスの授業が好きだった。
音楽に合わせて踊る楽しさ、みんなで練習し作り上げる充実感。
位置やタイミングの変化、それにダンス特有の動きが組み合わさって、
一つの世界が繰り広げられていく。
練習するほどにみんなの心が一つになり、
より完成度が上がっていくうれしさも忘れられなかった。
大学でも続けたかったが、機会に恵まれず残念な思いをした。
ずっと探していたけれど、見つからず、
もうダンスをすることもないだろうと諦めていた頃、
“ダンスパフォーマンスワーク”に出会った。
大学を卒業し、陶芸の道に入ったばかりの頃だった。

ワクワクして参加したのも束の間、始まってみると
思っていたのと随分違った。
ただ単に音楽に合わせて踊る、ストーリーを考える、というのではない。
毎週やることといえば、自分自身と向き合うこと。
何気ないしぐさや、語り合う中で自己発見し、
自分らしいダンスを見つけていく。
自分とは何か、何を表現したいのか、
ダンスからこんな問いをつきつけられるとは思いもよらず、戸惑った。
次々と自分の振りつけを考えていく仲間を尻目に、
私は段々レッスンが辛くなっていった。

自分と向き合う辛さはダンスでも焼き物でも同じなんだ、とその時思った。
今思えば当時の私は、陶芸という未知の世界で
必死にもがいていたように思う。
その未熟で、稚拙で、言葉に出来ない不安が一挙に押し寄せて来て、
それがあの時の私のダンスの全てだったように思う。
あの時の私にしかできないパフォーマンス。
このような機会を与えられ、導いて下さった皆さんにも、
大変感謝しています。
あのダンスは、私の人生の1ページを切り取ったような経験となり、
そして、次のページをめくる勇気となった。

                                    谷口 ちさと
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