2007年02月27日

ヤングジョブin東山(S5)

2月17日、「私の仕事観・仕事の魅力を
語る」の5回目が開催されました。
今回は、GEKKEN staff roomの川上さんをお招きし、
舞台美術というお仕事のお話しを伺いました。

0218k1.jpg川上さんは舞台模型を2つ持って来てくださいました。
その模型は、アトリエ劇研での公演のもので、
1つはアトリエ劇研の通常の使い方のもの
(建物の南側にある通常の入り口から劇場に入り、
南側が客席で北側を舞台にした標準的な使い方)と、
もう1つはその使い方が逆のもの
(南側の上部には2階にベランダがあり、
通常は照明や音響のブースとして使いますが、
南側のベランダに役者を立たせる必要性から、
北側を客席とした使い方)でした。
もちろん、2つとも、川上さんご自身が舞台美術
として仕事をされた演劇公演ものです。

ベランダに役者を立たせたかったのは、
北側の客席からパネルで作られた部屋の
柱の最上部を通してベランダ側を見ると、
そこに立っている役者が、ちょうど天井裏の柱の上
に立っているように見せることができる、
そういう風に見せたいから、という説明でした。
実はベランダの役者は殺された女性で、
幽霊のようにその家にまとわりついているという
演出を視覚的にしたものだそうです。
さらに、部屋のパネルの後ろは紗幕
(黒い幕で、幕の後ろから照明を当てないと、
通常前からは幕の後ろ側は見えない)が張ってあるので、
通常はその幽霊は見えないことになっています。
このように、川上さんは舞台模型を視覚的に
上手く使って、舞台美術の仕事がどういうものか
についてもうまく触れながら、
とても丁寧にわかりやすく説明していただきました。
0218k2.jpg川上さんが大切にしているのは、
負けないということだそうです。
これは演出家やプロデューサーとの打ち合わせの際、
どうしてこういう舞台美術にしようと思ったかを
できるだけ自己主張する時の気合のようなものと、
舞台美術家も仕込みやバラシの際には、
男性と同じように重たいものを
運ばなければ仕事にならないので、
力負けしないように、という心がけでもあるそうです。
ただ、最近はずいぶん肩の力も抜けてきて、
重くて持てない物まで無理して持たない、
「持ちましょうか」と言われれば、
素直にお願いするようになった、ということでした。

舞台美術の楽しさは、自分の考えたアイデアが、
演出家やプロデューサー、舞台監督、役者さん、
衣装さん、時には宣伝美術家と意見交換しながら
アイデアがどんどん膨らんでいく面白さだそうです。
また、川上さんは役者をされていた経験もあるので、
役者さんがこうしてほしいということがよくわかる、
ということで、そういうことが舞台美術にも
生かされているということでした。

最後の質問コーナーでも、この分野で語学が生かせる
チャンスはないか、役者をやめたことへの思い、
などについても実に丁寧にお答えいただきました。
posted by ひがせい at 01:08| Comment(0) | TrackBack(0) | ▼仕事関連事業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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