10ヶ月振りにお届けする、【特集】ココロ Revisited!。
第7弾は村井さんのココロ体験です。
村井さんは第5期(2009年度)のココロからだンスW.Sに参加されました。
ココロからだンスW.S 2009(#5)
Studio Performance記録
平成24年(2010年)3月27日・28日
東山青少年活動センター 創造活動室
スタッフ
構成:佐藤 健大郎
アシスタント:大快 和子・福井 幸代
舞台監督:肥田 奈帆美
照明:川島 令子(GEKKEN staff room)
音響:島 崇
私は何色何番(ナニイロナンバー)という芝居ユニットをやっています。
役者をやりたくて大学を出てからずっと続けているのですが、
ちょうどココロに参加したのはユニットを始めて5年目くらいで
「役者」の舞台に立つ在り方が分からなくなってきた時でした。
ちょうどその時に4期の修了公演を見て度胆を抜かれ、
あんな風に舞台上に立ちたいと思い、
なんとしても参加したいと臨んだ2010年の5期生です。
まずぎょっとしたのは、
お芝居は言葉を使いますがダンスは身体で話すということでした。
コミュニケーション能力が低く、しょっちゅう語弊ばかりになる自分が
言葉もつかえず、ましてや運動神経も悪いのに、
これは飛び込んだ先で「間違えた」感がてんこもりになりました。
「できないのでは」という恐れがありましたが、
「できる、できない」よりもっと大事なことがありました。
それは「やる」と覚悟を決めることです。
「相手を動かす、相手に伝える」ために、
自分はもう一回り、二回り先を考えて苦心しないといけない。
それは得手不得手よりも、トライアンドエラーを
続けられるということが大事で、そこで折れるなら
「できることしかやれない」なら到底やれないからです。
ぼきぼき折れましたが、折れた分自分の弱さと、
伸びしろを見つめなおすことができたようにおもいます。
一口に楽しかったとは言い難いのも、ココロの特徴かもしれません。
自分をさらすという感覚が、芝居とは違って
脚本がないだけ余計にあからさまだったと思います。
当時私が悩んでいたのもここで「脚本だけでは成り立たせられない、
舞台に立つべき役者の身体意識」を模索していたので
ある種ドンはまりだったと言えます。
自分の中身の無さが露呈するごと家に帰りたくなりました。
行くのが気重にもなりました、でも行くと楽しかったと
清々しく帰る自分が不思議でした。
言葉で話すより、楽しかったんです。
もともと運動神経が悪いからとほったらかしていた身体でしたが、
ここにきてこの歳になって初めて、意識的にできる
コミュニケーションツールが増えたんですからそら面白かったです。
新しいものを手に入れようとしたらある程度の生みの苦しみは必然でした。
「ダンスに、お芝居に、」というより、これからの人生で
必要になることをとくとく学んだような気がしています。
私は子どもとかかわる仕事をしていますが、
乳幼児さんと遊ぶときなんかは本当に「言葉」じゃない部分が
多くなりますし、「全身で相手を見る」というのは
ココロで培ったやり方だと思います。
4年も経って振り返ると、良かったところしか出てきてない気もしますが、
少なくとも私には生活レベルで役に立っています。
迷ってる方がいるならお勧めです。
どうぞ。
村井春奈
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ココロからだンスW.S#10 参加者募集中です。
説明会は11月27日(木)19時から。
ぜひエントリーしてください。
詳しくはこちらから。
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2014年09月19日
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