2014年のスケジュールは終了しました。
ナビゲーターの佐藤さんが本番のためお休みということで、
代わりに演出家の相模さんにお越しいただきました。
相模さんのワークは実にシンプルでした。
やったことは「歩く」(まっすぐ、曲がる)と座るだけ。
しかし、速度を普段の速さから1/2、1/4 とどんどん遅くしていき、
最終、普段の速さの1/16の速さで歩いたり、座ったりしました。
このゆっくりとした動きこそ、歩くという行為を改めて意識化する作業、
つまり、自分のからだを意識する作業につなげる第一歩ということでした。

次は、自分自身に向いていた意識を外に向けるワークでした。
同じように普段の1/16の速さで歩くことは変わりませんが、
全員で室内を歩き、誰かが止まったら全員がそれに合わせて止まる、
そして誰かが歩き出したら、それを察知して全員が歩き始める、
というもので、視覚だけでなく聴覚も働かせて
意識を外に向ける体験でした。
後半は、ビデオを見ながら相模さんのダンス講義となりました。
説明会のときに見た、ウィリアム・フォーサイスなどのパフォーマンスや、
現代音楽家のジョン・ケージの作品などについて解説しながら、
ダンスという概念理解を拡げようとするものでした。


