いよいよ今日から、演劇ビギナーズユニットが始まりました。
今日は、MONOの尾方宣久さんをゲストにお招きして
尾方さんの演劇体験を語っていただきました。
尾方さんは高校時代から、
人前で目立つことがとにかく大好きで、
演劇をやればもっと目立つことができるのでは、と
大学の演劇部に入団したとのこと。
それも、新歓のクラブ・サークル紹介で
一番目立っていた劇団に飛び込んだそうです。
ところがその劇団は軍隊式でとても厳しく
やたらと先輩から叱られる(練習時間に2秒
遅れただけでも相当こっぴどく怒られる)反面、
先輩と後輩に差(区別)があってはいけない、ということで
即、先輩たちとため口でしゃべり合うという、
軍隊式とはちょっと矛盾した、
独特の雰囲気をもった環境で演劇をしていたそうです。
3回生になって、周囲を見渡してみて、
どう考えても自分が部長を務めないといけない
状況をいち早く察知。
役者に専念したい、という自分の気持ちを優先して
大学の劇団を退団することを決意し、
大先輩たちが作っていたMONOに入団する決心をしたそうです。
それが1994年の4月。
その年の5月に演劇ビギナーズユニットがスタートし、
最初の演出担当は、MONOの土田英生さんに
お願いしていましたから、
尾方さんもビギナーズのたたきや仕込み、
本番でのスライド操作を手伝っていただいた記憶があります。
尾方さんは自分がフリーの役者(独り)だったとしたら、
おそらくこんなに長くお芝居を続けられなかった。
MONOという、目指すお芝居や好みが近い集団に
所属してきたからこそ役者を続けてこられた、
そういう自分の居場所があったからこそ、
お誘いを受ける公演にも
客演として参加することができた、と
尾方さんにとってのMONOという集団の意義を
語っていただきました。
2007年05月17日
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