演出家の相模友士郎さんをゲストにお招きしました。
身体についての座学とワークをしました。
身体のイメージは、身体=意識+肉体。普段我々は肉体と意識を同化して考えがちであるが(例えばコップを取りたいとしていちいち意識がコップを取りたいと先行して手が動き出すなどとは考えないはず)実際には何気なくしている動作は非常に複雑であるはず。そして意識と肉体との間に乖離があればそれはダンスといっても差し支えないのではないか?それらを検証するために普段何気なくしている"歩く"ということについて考えてみました。
ワークは、
@歩く・・・壁に一列に並んで反対側に歩いて行きます。最初は普通のスピードで歩き段々スピードを落としていきます。最終的に十六分の一のスピードで歩いてみます。そしてその時の身体を観察します。
普段歩いている時は意識は進む方向に常に向いていますがスローモーションにするだけで意識と肉体の間には大きな乖離が生まれます。
A曲がる・・・その流れで今度は曲がる時の身体をスローモーションでやってみました。曲がる時の身体と意識をじっくり観察です。普段曲がる時も歩く時と同じように曲がる先に意識が向いているはず。意識が先に向かないまま肉体のみで曲がると能など演じられる幽霊の歩き方のようになるそうです。そうなるのではなく日常の歩き方をスローモーションにしてその時の意識の移り変わりを観察します。
B全体で歩く。全体で止まる・・・全員で部屋の中を自由に歩き一人が止まったらその流れを感じて全体で止まります。重要なのは"停止"ではなく"止まる"ということ。例えば気づいたら動いていたのが自分だけだったとしたら「あっ!!止まらなきゃ!!」と急ブレーキをかけるのではなく先に意識が先行して止まりそれに伴って肉体も止まるということ。「合わさなくては。止まらなくては。」と考えるのではなく、"止まる"ということ。
C連想させてはいけない連想ゲーム・・・普段会話をしている時に我々は無意識に話を皆と共有するため話を一般化しようと努めるものですが一回それを止めてみる。共有してはいけない同期してはいけないゲームをやってみました。全員で円になって座り自分の私物を使って連想ゲーム?をします。ただし明らかにすぐに連想させるものはダメ。例えば筆箱とノート。シャーペンと消しゴムなど。
「なんでそれに対してそれを出すの?」と連想できないものを出し続けるというゲームです。人が出したものに「あっ!なんでそれ出したかわかる!!」とわかったら挙手。その時点でリセットにします。
の4つを行いました。
意識の同期、身体の同期、空間の同期、同期しないことなど考えました。
ゆ〜っくり同じはやさで,いつもより遅い動きで歩いてみることは意外と難しいことがよくわかりました。 いちど みなさんも挑戦してみてください。
2016年01月12日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック