今回(6/4)はスタッフワークの解説を、
川上明子(舞台美術家)さんと
丸井重樹(ロームシアター京都)さんにしていただきました。
演劇ビギナーズユニットでは(参加者はもちろん
最終はみんなが役者として舞台に立ちますが)、
限られてはいますが、役者と並行して、
制作、宣伝美術、舞台美術、大道具、小道具、
衣装のうち、どれかの役割も担ってもらっています。
前半は川上さんの担当で、舞台美術を中心に、
大道具、小道具、衣装の仕事について
演劇ビギナーズユニットでの具体的な仕事内容に則して
詳しく解説していただきました。
舞台美術のお話は、「青い鳥」の文庫本から始まりました。
そこに書かれている舞台関係の情報をそろえ、
美術の案を練り、演出家とのすり合わせや、
他には照明さんや衣装さんとの関わりが必要なこと、
視覚的、あるいは具体的にみんなにわかってもらえるように、
模型をつくることも重要と、厚紙の方眼紙で作った
(青い鳥に出てくる)暖炉や柱時計、窓などのパーツを図面に配置、
最後は、2、3日前急ごしらえしていただいたという
詳細模型も見せながら、美術の役割を解説していただきました。
後半は丸井さんの担当で、制作の仕事について
詳しく解説していただきました。
小劇場演劇の制作者を支援するサイト、fringe の
「芝居」を「公演」にするのが制作者である、
という定義から始まりました。
つまり、お客さんがいなければ公演は成り立たない、
でき上がったお芝居と観客をつなぐ役割の制作者がいなければ
公演は成り立たないということです。
丸井さんは制作者の仕事を、企画の立ち上げから上演までの
タイムスケジュールに沿って具体的に解説していきました。
もう1つは、目立つフライヤー、目を引くフライヤーについて
丸井さんが気になるフライヤーをホワイトボードに貼り、
その理由を解説して、宣伝美術の重要性を語りました。
今日の、スタッフワークについてのお2人の解説は、
もちろん、演劇講座の中でのものですが、
例えば、大学のキャリアセンターが主催する就活セミナーで、
仕事について考える機会や、職業意識を高めるための機会提供を目的に
開催されたとしても、十分通用するような内容だな、と感じました。
2018年06月04日
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