7回目は、前回に引き続き、高杉さんによる
脚本の読み方ワークショップでした。
前回は、3本の戯曲を読んでそれぞれが感じたことを
伝え合うことを中心に、活発な意見交換や
参加者から出なかった視点を踏まえ、高杉さんからの解説などがありました。
今回は、初めに演劇のインプロ的なゲームや
集中力を養うもの、テーマを決めてフリートークするなど、
演劇的フィルターをかけたワークを1時間程行いました。
フリートークで役の設定を決めてやってみた感想として、
「相手の思いもわかるからしんどかった」
「自主的に相手と反対の意見を言うのは楽だった」などの感想が聞かれました。
自分の台詞に共感できない時もあることを感じたり、
それぞれの役作りのベースが見えた時間でした。
相手の演技を受けて、自分がレスポンスすること。
声のトーン、体の反応、距離感、外からの刺激に対して反応するといった、
役者にとって大切にしていくことについて体感できるものでした。
次に、グループに分かれて、3本の戯曲を使って、
あるシーンをキャスト決定し、脚本片手に実際に動きながらやってみました。
どの位置に階段があるのかなど、舞台設定を共有しておくこと、
声のレベルを意識することで、声の方向性が出ること、
台詞はどうとでも読める、言いにくそうに言うことができたり、
そうでないやり方もできる、どういうテンションでいくと
お客さんに伝わるかを考えるのも俳優としては大事なこと、
そもそも人が持ち合わせている生理を意識して、
人がやってることをひろうこと、といった、
創作していく時に役者にとって必要なことを体感しながら、
それぞれの戯曲の面白さを伝えていただきました。
グループごとに前に出てやるので、他のグループのアイデアを見ることができ、
より戯曲を楽しめる機会になりました。
最後に高杉さんからは、「これから本番までの稽古で、
演出の希望はあるけれど、役者であるみなさんは臆することなく、
今日のようにどんどんアイデアを出し合って取り組んでください」と、
創作を楽しむことと、公演へのエールをいただきました。
2018年06月17日
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