6/13は、前回に引き続き、筒井加寿子さんによる脚本の読み方ワークショップです。
1回目は、座学を中心に脚本を読み解いていきましたが、
2回目は、それを踏まえて、実際に声に出して読んでみたり、
少し動きを付けることで、3本の脚本と向き合いました。
「他人の書いた文章なので、読み上げにくいのは当たり前。
まずはそれが当たり前であるということを認めるところから。」
という筒井さんのお話しからスタートしました。
脚本への向き合い方は、その脚本により異なります。
1本目は、台詞の方向性について。
台詞には方向性があるので、誰に向けた台詞なのかを考え、
あらぬ方向に飛んでしまわないように。
2本目は、何気ない台詞にある背景について。
何でもない台詞から読み取れる登場人物の心理や背景がある。
それを演技の中で表現できるとすごい作品ができるのでは。
3本目は、登場人物の関係性について。
集団構造の中に隠れる狂気さや噛み合わない会話から感じられる
シュールな笑いとは何なのか。
それぞれの脚本のワンシーンを切り取り、
その場面から見える脚本の特徴を参加者に向け、
丁寧に説明してくださいました。
最後に、「1本の脚本を決める話し合いの際には、
それぞれの価値観を出すことになる。
自分の価値観を話す体力も必要」というお話で
ワークショップは締めくくられました。
参加者からは、
・読んでいた時とは違い、動いてみることで、
実際に演じることでわかる感覚や
思ってもなかったところにある難しさを知ることができた。
・読むだけではない面白さを感じ取ることができたのがよかった。
といった、ワークを通した新たな発見を聴くことができました。
次回はいよいよ脚本決めの話し合いです。
2019年07月14日
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