今年は、THEATRE E9 KYOTOにて、
9月1日(火)〜6日(日)まで開催されます。
この日(6/27)東山センターの創造活動室には、
参加団体から演出や照明を担当する皆さんが集い、
照明統括の御手洗幸助さんを講師にむかえ、
灯体等の機材解説や照明効果、照明プラン等の
ワークショップが行われました。
東山センターの灯体に加え、演劇祭で使用するという
LEDのパーライトが持ち込まれ、設営後は実演をしながら、
照明のあれこれをレクチャーされていました。

照明の組み合わせや光量の調節などによって、
出来上がる照明はさまざまということで、
「夕日」をテーマに、どんな場面か、
どういう明かりを作りたいかを参加者に出してもらい、
御手洗さんがその場で明かりを作って実演。
エモーショナルなイメージの夕焼け、
夕日に照らされてちょっと意味深な場面、
刑事ドラマ風に夕日に向かって走っていくクライマックスシーン・・・、
とさまざまな情景の「夕日」が浮がび上がりました。
参加者のイメージから光にしていく過程では、
色のイメージ、夕日はどの方向にあるのか、
どんな印象を持たせたいのか、役者の顔はどのくらい見せたいのか、
シルエットが欲しいのか、表情はどのくらい見せたいか・・・、
などいくつかやり取りがありました。
これは、照明をつくる時や照明担当へオーダーする時に
押さえておくポイントであり、その過程を実際に体験できたことで、
照明が出来上がるまでが具体的にイメージできました。
照明というと華やかな感じですが、その裏には微妙な色の加減や光量、
タイミングなどで印象も変わる繊細さがあるのだなと感じました。
思い描いた通りの光が作れた時は、どんな気持ちになるのだろう・・・、
と、興味深いです。
9月の本番に向けて、どんな舞台に仕上がるのかを楽しみにしつつ、
無事に開催できることを願うばかりです。


