画用紙に手書きされたデザイン画が16枚、
衝立に並べて貼られて掲示され、その前には、
投票箱が置かれている写真があります。
その数ページあとには、所長らしき方と利用者が集まり、
今まさに除幕をして、選ばれたデザインをみんなに
お披露目している写真が見られます。
そのデザインをイラレで作ってみたのが、この画像です。

おそらく、開館してから早い時期に、
ホーム旗を作ろうということになり、
そのデザインは利用者のみさなんから募集して、
応募されたもの中から、投票で決めよう
ということになったのだと思われます。
ここまでの推測は当たっていると思うのですが、
果たしてこのデザインが何を意味しているのか?
実は、そこまではよくわかりません。
東山三十六峯草木も冥る丑満刻、突如轟き渡る剣戟の響き〜っ。
これは新撰組と戦った、アラカンの愛称で知られる、
嵐寛壽郎の鞍馬天狗の、よく知られた活弁の名文句です。
無声映画なので弁士がいて、東山三十六峯草木も冥る・・・、
と語るのです(というのを、何かのテレビ番組で観たことがあります)。
この旗のデザインは、東山三十六峯の象徴ではないか、
ふと、そう思いました。
青々とした山の連なり。東山青年の家の旗のデザインは
まさに東山だったのではないか。
もう一つ、山の尾根ではなく、屋根にも見えます。
正式名称は京都市東山勤労青少年ホームなので、
まさしく家、ホームのことも表しているのではないか。
開館当初に定められたホーム旗、その他の写真から
他の青年の家との合同イベントやハイキングなどでも
使われていたのがわかります。
残念ながらこのホーム旗は、受け継がれていません。