企画当初は対面での実施を予定していましたが、
緊急事態宣言の発出により4月25日から休館となり、
「演劇をはじめよう、つづけよう」も影響を受けました。
こんな時でも参加者の想いに応えられないか、
と事前に講師とも相談し、初めてのオンラインで開催しました。
本日(5/2)は、演劇の始め方・続け方等についての相談会でした。
大学生で演劇に取り組んでいる人、
これからも演劇を続けるか悩み中の人、
演劇の経験はないけれど今の自分に活かせることはないか模索している人など、
7名の方が参加してくれました。
3時間という長い時間でしたが、終わってみればあっという間で、
とても密度の濃い時間になりました。
印象的だったのは、参加者の皆さんが一生懸命聴いて、
リアクションを取りつつ、積極的に参加していたことでした。
前半は「演劇公演をうつためには?」ということで、
企画から公演までのシュミレーションを実施。
講師である中村彩乃(俳優 / 劇団安住の地 代表)さんが、
自身の劇団での経験も交え、いつ頃にどんな準備をしたらよいのか、
劇団員の役割とは、予算はどう組んだらよいか、
スケジュールの段取り…など、具体的にレクチャーしてくれました。
参加した皆さんが実感したのは、公演をうつことは「簡単じゃない」
ということだったと思います。
劇団員だけでなく多くの人が関わって成り立つことや、
今日思いついて明日できることでなく、
それなりに時間やお金を要することなど、
公演に至るまでのリアルな部分を知ることができた時間になりました。
後半は、参加者から事前にいただいた質問を共有しつつ、
演劇を続けるためのヒントを、中村さんと
大熊ねこ(俳優 / 遊劇体)さんよりお話しいただき、
質疑応答も交えた時間になりました。
2人から話されたことで共通していたのは、
「人とのつながりや出会いを大切にすること」。
自分が演劇を続けるかどうか、どうやって続けるか、
今後自分はどうしたいのかについて、
いろいろな人に相談することで見えてくることや、
自身が言葉にすることで整理できること、
他の人からの響く言葉に出会えるかもしれません。
今日、このワークショップでの人や事柄との出会いも、
いつか、どこかで自分にかえってくるかもしれません。
参加者の皆さん、講師のお二人にとって、
良き出会いとなった相談会でした。
2021年05月02日
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