「創作」に挑戦してみました。
講師に村上慎太郎さん(劇作家・演出家/夕暮れ社 弱男ユニット)を迎え、
これから始まる修了公演までの創作過程を、具体的にイメージできるようにと、
3時間にぎゅっとまとめて体感する時間になりました。
3つのグループに分かれ、渡された脚本3本から、発表する作品を決めます。
初めて見る脚本なので、読み合わせから入るグループや、どんな作品なのか?
をみんなで話してみたりしながら、徐々にしぼっていきます。
話し合いも佳境に入ると、なぜその作品をやりたいと思ったのか?
みんなでやるならどの作品がいいのか?などを深堀りしていきますが、
リミットの時間も近づいてきます。
決め方は各グループに託されましたが、村上さんから1つ、
「妥協はしないでください。それぞれが納得した上で決めてください。」
と伝えられました。
脚本が決まったところで、キャスト決め。
希望は聞きますが、最終的には演出の村上さんが決めます。
そこから、発表に向けた練習に入りました。
各グループに、村上さんが演出に回りますが、
3グループあるため、1つのグループに費やす時間も限られていきます。
「演出家は1人しかいません。演出家がいない時間は、
自分たちで創っていきましょう。」という村上さんからの呼びかけ。
実際のビギナーズでも起こり得るリアルな光景でした。
短時間で仕上げることは難しかったと思いますが、台詞も覚え台本を外して発表し、
自分たちで創ったという成果が表れていました。



最後の振り返りでは、脚本を決める時に苦労したことを共有しました。
多数派、少数派それぞれの立場が思っていたこと、
もっと深めて話したかったけれど、限られた時間でどう決めるか難しかったこと、
自分の気持ちを言語化して伝えることが大切だったこと、などが話されました。
次回の脚本決めに向けて、村上さんからは、
「みんなが納得できるように、そのためには、自分の意見や思っていることを伝える
こと。自分の思いを丁寧に伝えて、後悔のないようにしてください。」
とエールが送られました。