2007年10月24日

荻野さんのダンス体験(S5)

ずいぶんご無沙汰のance erformance ork Revisited!、
もちろんまだまだ続きます、というか始まったばかりです。
シリーズ第5弾は荻野さんのダンス体験です。
荻野さんは3期(1997年)のダンスパフォーマンス・ワークに参加されました。
この期は参加者が23名とたいへん多く、大所帯でした。
荻野さんを含め、演劇をされている方が多かった年でもあります。
現在、荻野さんは福祉関係のお仕事をされていて、
演劇やダンスのもつ力を福祉現場へどうつなげるか、を
模索されているようです。

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Dance Performance Work #3
Studio Performanceの記録
 平成9年(1997年) 3月23日
 中京青年の家(現中京青少年活動センター) 大会議室
スタッフ
 構成:砂連尾理,寺田美砂子
 舞台監督・照明:Olliveaux. Margare. K
 音響:砂連尾理


DPWに参加して

私はよく人生に行き詰ります。最近も行き詰ってしまって
某所へ駆け込んだら、「あなたには芸事が必要です。」と言われました。
仕事だけやってたんでは駄目で、打ち込むべき芸事が
必要なのだそうです。「芸事」? 芸事ってなんでしょう?
DPWに参加したのは、いつのことだったのでしょう?
10年位前のことと思います。私は、その時、ダンスをやろうと思って
申し込んだのではありませんでした。
もちろん、「芸事」をやろうと思って申し込んだのでもありません。
偶々、講師の砂連尾さんに出会い面白い人だなあと感じたので、
その延長で参加しました。
参加して面白いと思ったのは、身体の動きが、
私たちがふだんの生活で感じるふとしたことや感情、
ちょっとした思いとつながっている、と感じ取れたことです。
うまく説明しづらいのですが、身体の動きが、型で終わっていない、
形だけになっていない、精神と結びついている、
というようなことでしょうか。

リアリティとか切実性があった、という言い方でもいいと思います。
例えば、胸の前で腕をひらひらと振るような動きを作りましたが、
この動きをすると、私は確かになにか感情が湧き立ってあふれ出すのでした。
砂連尾さんは、「生活のこれこれこういう場面で(何か具体的な場面でしたが、
それがなんだったかは忘れてしまいました)、
荻野君自身はどんなこと思うの?」と問いかけてきて、
私も「こうこうこういうこと」と具体的に答えて、
それからこの動きが出てきて、形になっていきました。
抽象化はされるんですが、今、私が、ここでやる、
必然性がちゃんとあった、と思うのです。

「音のない世界で」というフランス映画に、ろうあ者が手話で歌うシーンがあります。
最近仕事の関係でそれを観たのですが、音声語で歌う歌に、
歌詞に対応する手話を付けただけの「手話歌」とは全く別のものでした。
身体の動きを、あるものに対応させてはめ込んでいくのと、
身体の動き自体にリズムを付け歌にしていくのとは全く違う作業です。
これを観た時の感動は、DPWに参加した時に感じた面白さを思い出させてくれました。
私は、自分を仕事の形に当てはめようとして、
当てはめきれずこぼれ落ちる部分が多いから、
「芸事」が必要になるのでしょう。
DPWでやったことは何かヒントになるのかな?

                                       荻野 晴生
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