2005年10月10日

土田さんのビギナーズ体験(S1)

今年で12回目の公演を終えた「演劇ビギナーズユニット」。
この事業は、実に多くの方々によって支えられてきました。
今回、「Beginners' Unit Revisited!」と名付けた特集で、
この事業に関わっていただいた方々(参加していただいた方々は
もちろんのこと、演出担当、プロデュース・制作担当、照明担当など
裏方スタッフの方々にも)に、それぞれのビギナーズ体験を寄せていただき、
この事業がどう意味を持っているのか、それを浮かび上がらせることができたら、
と思います。
第1回目は、1年目と2年目の演出をお願いした、
土田英生さんのビギナーズ体験です。
※土田さんの劇団、MONOのホームページはこちら
※土田さんの分岐点はこちら

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[公演データ]
演劇ビギナーズユニット#1公演
演出:土田 英生
演出補助:水沼 健
平成6年(1994年)8月21日(場所:京都市東部文化会館)
上演作品
スケッチ1:ある面接会場での風景/「レストルーム」(土田英生作)より
スケッチ2:合宿免許場での風景/「アイスクリームマン」(岩松 了作)より


「ビギナーズユニットへの感謝」
幸運なことに一回、二回の担当をさせていただいた。
三回目は私の身体のせいで途中降板という迷惑をかけることになったが。
ビギナーズユニットの話しをいただいたのは十年以上も前のことになる。
当時の私は26歳。
バイトをしながら演劇を続け、自らの人生の先行きに不安を持っていた時期だった。
講師的な立場で何かをするということも初めてなら、
演劇に関わることでお金を受け取るのも初めてのことだった。
皆を導く為の設計図はない。
頼りになるのは自分の感情だけという有様だった。
プロデューサーの杉山さん、青年の家の西田さんには頻繁に相談を持ちかけ、
無我夢中で取り組んだ記憶だけが残っている。
そして本番。
今、思い返しても身体の中には淡いざわめきが広がる。
あれは至福の時間だったと断言してもいい。

そうだ。あれはそう言い切れる程に私にとっては大きな体験となった。
多くのものが残った。
参加したメンバー達との甘い想い出はもちろんのことだが、
参加者の為にと取り組んだ全てのことが、
実は何より私自身を救う結果となったと思う。
皆に演劇を伝えようと言葉にすることは、
自分がやりたいことを明確にする機会ともなった。
ビギナーズユニットのおかげで私は演劇を続ける覚悟と自信を
持てたと言っていい。
今も私は演劇を続けている。
ビギナーズユニットにはいくら感謝しても足りない。
                                         土田 英生


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[公演データ]
演劇ビギナーズユニット#2公演
演出:土田 英生
演出補助:桧垣 平
平成7年(1995年)8月13日(場所:ウイングス京都イベントホール)
上演作品:「みず色の空、そら色の水」(竹内銃一郎作)

posted by Higashiyama Center at 00:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 【特集】BU Revisited!(演劇体験談) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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