というタイトルで、シンポジウムを実施しました。
この事業は、今年で4回目(4年目)となりました。
毎年、「伝統産業」という世界を選び、日々励む若者たちの生き生きとした声に、
出会える機会として、シンポジウムと分科会を実施しています。
今年の参加者数は32名。うち、学生(高校生〜大学・専門学生)が半数、
求職中・有職者が半数でした。
参加動機は、例年、「ものづくり(職人の仕事)に興味があるから」、
「伝統に関わるにはどのような活動をすればいいのかを知りたくて」
という声が多かったのですが、今年の参加動機の中には、
「京都の観光活性に興味があり、伝統産業からのアプローチもありうると思ったから」、
「職や人生観についての視野を広げようと考えたので」という動機があったり、
「仕事に対する考え方について他の方の意見を聞いてみたかった。」
という声も聞かれ、伝統産業の世界で働く若い方々を通して、
「働く」ということについて考えたいとの声もありました。




シンポジウムと分科会のナビゲーターには
滋野浩毅さん(京都ものづくり塾代表)、宇佐美直治さん(京都伝統産業青年会副会長・
表具師)、永幡由美子さん(着物コーディネーター)、
辻井亜実さん(京都市産業観光局商工部伝統産業課職員)をお招きし、
ご自身が伝統産業に関わる仕事のきっかけや、
仕事をしていて思うこと、今後の夢などをお話いただきました。
シンポジウム終了後の感想では
「表具師・伝統産業課・きものコーディネーターという、
今まで仕事として意識していなかった職業が知れた。」、
「伝統産業のお仕事は多種多様で、みなさんそれぞれがこれからの京都、
これからの伝統産業について真剣にまた、
前向きに夢を持って考えていることがわかった。」、
「それぞれの方のお話を聞いているうちに、
分科会で一人にしぼるのがおしいくらい、
みなさんそれぞれの話が聞きたくなってしまった。」などの声が聞かれました。
また、「職人の方があまりいなかったので残念だった。」、
「仕事をする上で大切にしていきたいことを教われたのはよかったが、
伝統産業界での販売や事務、企画などの仕事に携るには・・・
といったお話が聞きたかったです。」といった声も聞かれました。
短い時間でしたが、ナビゲーターを通して、伝統産業という世界について知り、
自分がもっと聞きたいこと、知りたいことが何かが
明確になってきた様子でした。