2021年05月03日

「演劇をはじめよう、つづけよう」演技ワークショップ報告

昨日(5/2)の相談会に引き続き、今日は演技ワークショップで、
昨日と同様オンラインでの実施を試みました。
参加者は6名。その内、相談会からの連続参加は3名でした。

まずは、頭、胸、腰など、身体の一部分を切り取って動かします。
身体を細分化して動かすことで、自分がイメージする役の
身体の状態がつくりやすくなります。

続いて、ゲーム形式のワークで思考への意識を高めた後、
演技を実践するワークに挑戦しました。
ペアになり、それぞれの経験を話します。お題は、思い出の場所。
次に相手になりきり、思い出の場所について全員の前で語ってみます。
ここでミソとなるのは、当の本人も聞いているので、
実際の経験者の前で演じることです。
さらに、みんなからの質問タイムもあるため、
内容によっては知らないことについても、自分なりに答えます。
相手に思いをめぐらせ、また、相手をリスペクトして出てきた
言葉(セリフ)には、それがたとえ事実でなかったとしても、
温かさや心地よさが含まれているように感じました。
演じることは、ある意味「うそをつく」ということかもしれませんが、
その「うそ」との距離のつかみ方次第で、本当のことのように見えたり、
人の心をグッとつかむことができたりするのだなと、
皆さんの演じる姿を見て思いました。

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2021年05月02日

「演劇をはじめよう、つづけよう」 相談会を開催しました!

企画当初は対面での実施を予定していましたが、
緊急事態宣言の発出により4月25日から休館となり、
「演劇をはじめよう、つづけよう」も影響を受けました。
こんな時でも参加者の想いに応えられないか、
と事前に講師とも相談し、初めてのオンラインで開催しました。

本日(5/2)は、演劇の始め方・続け方等についての相談会でした。
大学生で演劇に取り組んでいる人、
これからも演劇を続けるか悩み中の人、
演劇の経験はないけれど今の自分に活かせることはないか模索している人など、
7名の方が参加してくれました。
3時間という長い時間でしたが、終わってみればあっという間で、
とても密度の濃い時間になりました。
印象的だったのは、参加者の皆さんが一生懸命聴いて、
リアクションを取りつつ、積極的に参加していたことでした。

前半は「演劇公演をうつためには?」ということで、
企画から公演までのシュミレーションを実施。
講師である中村彩乃(俳優 / 劇団安住の地 代表)さんが、
自身の劇団での経験も交え、いつ頃にどんな準備をしたらよいのか、
劇団員の役割とは、予算はどう組んだらよいか、
スケジュールの段取り…など、具体的にレクチャーしてくれました。
参加した皆さんが実感したのは、公演をうつことは「簡単じゃない」
ということだったと思います。
劇団員だけでなく多くの人が関わって成り立つことや、
今日思いついて明日できることでなく、
それなりに時間やお金を要することなど、
公演に至るまでのリアルな部分を知ることができた時間になりました。

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2021年03月01日

即興演劇ワークショップ報告

2月28日に50周年記念プログラムとして、
「即興演劇ワークショップ」を開催しました。
ナビゲーターは、大熊ねこさん、
アシスタントは、中村彩乃さんにお願いしました。

集まったのは6名。中学3年生から大学生の方が参加されました。
初めて出会う人もいれば、知っている人もいるという中で、
まずはコミュニケーションワークを中心に進めました。
初めに、「失敗してもいい。」「むしろ失敗した方がポイントが溜まる!」
といったナビゲーターからの声かけもあり、
みなさんどのワークも熱心に取り組んでいました。
そんな中で、失敗することにも抵抗なく、
どんどん体験からワークを深めていく姿が印象的でした。

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後半には、ペアになって、即興で1シーンを創ってみました。
テーマは、「プレゼント」。
AさんがBさんにプレゼントを渡すところからスタート。
何をもらったかは、Bさんが決めます。
ですが、プレゼントの詳しい内容については、
互いに会話を交わす中で、どんどん具体化していきます。
プレゼントは何か、2人とも知らない中で始まるため、
お互いに探りながら、どことなくぎこちない会話ですが、
Bさんがもらったプレゼント(例えば、百合の花、石、リモコンetc..)
を言った瞬間から、会話がどんどん弾んでいきます。
どこで買ったのか、どんな特徴なのか、大きさは?色は?など、
2人の会話からプレゼントが浮き上がってきます。
観ている方は、「そんなに欲しかったんだ」や「そこで購入したんだ!」、
「そんな機能があるの!?」と、2人の会話にどんどん引き込まれていきました。
つくる側は、相手がどう出るか、それに自分がどう反応するのかドキドキです。
でも、相手から思ってもみない答えが返ってきたり、
それに対する自分の反応も予想外だったりと、
その瞬間、瞬間の出来事を楽しんでいるようにも見えました。

段取りやセリフは全く決まっていないからこそ生まれるリアルなシーン。
演劇というと、別世界で特別感がありますが、
意外と日常の延長線上にあるのかなと思える時間でした。
最後のふりかえりでも、「今を生きていることを意識する!」
「自分は誰かや何かに影響されて動いていることがわかった」
といった声が聞かれました。
舞台上で、その時、その一瞬を大事にすることの意味が
体験できた時間になったようです。

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2011年12月12日

鳥羽高校演劇部+OBチーム公演の挟み込み

鳥羽高校演劇部+OBチーム公演
「鳥羽流 楽しい舞台の創り方 vol.10」の挟み込みは
1月5日(木)13時までに200部を
東山センターまで届けてください。
挟み込み作業は主催者の方で行ないます。
公演は、1月7日(土)と8日(日)の
4回(現役・OBそれぞれ2回)公演です。
よろしくお願いします。

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2011年11月21日

鳥羽高校演劇部「鳥羽流 楽しい舞台の創り方」vol.10

鳥羽高校演劇部の現役とOBが、力をあわせて
創り上げる冬のステージも今回で10回目です。
時代も季節も寒いですが、
演劇への熱い想いをお見せいたします。
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【上演作品】 現役チーム「カレッジ オブ ザ ウインド」(成井 豊作)
         OBチーム「鈍獣」(宮藤 官九郎作)
【日    時】 2012年1月7日(土) 16:30〜(現役)/18:20〜(OB)
                8日(日) 11:30〜(OB)/13:20〜(現役)
         ※開場は開演の30分前
【会    場】 京都市東山青少年活動センター 創造活動室
         (東山区東大路五条上ル 東山区総合庁舎2F)
【料    金】 上演協力券 200円
【問い合わせ先】 075-672-6788(鳥羽高校)演劇部顧問 堀田

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2009年06月15日

昨日(6/14)の創造活動室

京都のいくつかの大学の学生が集まった映画制作サークルが、
回想シーン以外のすべての場面を舞台セットを組み、
照明を吊り込んで撮影を行いました。
この撮影のために、事前に創造活動室での、
舞台の組み方や照明機材の扱い方などを練習し、
照明プランも考え、自分たちでどういうセット(舞台美術)を
組むのかも具体的にして臨みました。
舞台上で行われている会話劇をカメラを回しながら撮影していました。
今後2回、創造活動室での撮影を行うそうです。
どういった作品が出来上がるのか、楽しみです。

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演劇公演の場所だけではない、それぞれの活動を広げる空間として、
創造活動室を使ってもらえればと思います。
もちろん、限られた空間なので、できること・できないことがあります。
でも、一度相談してみてください。
こうすればやりたいことに近くなるかも、
ここの部分を工夫すればできるかもなど、
みなさんの創造活動の場として一緒に考えていきたいと思っています。

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2009年03月29日

広島と東京の若手による、二人芝居が2本

一昨日、上品芸術演劇団主催(センター共催)の
若手演劇人たちの芝居を見て交流するワークショップが実施されました。
招待されたのは、M&M(東京)と黄金山アタック(広島)の若手演劇人。
それぞれが男女ペアによる二人芝居が2本上演されました。

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センターで実施する中高生対象の演劇ワークショップで、
「戯曲の書き方」について語る時、
必ずといっていいほど、日記を書くことを勧めていた鈴江さん。
それは、文章能力を高めることができる、という理由以外に、
(こちらの方が大切なのだが)日記を書いている自分を見ている
もう一人の自分との間に生まれる自問自答でした。
この自問自答が対話に変化し、
そこから二人芝居が生まれてくるのだと。
「ともだちがきた」を初めとして、
鈴江さんのお芝居に優れた二人芝居が多いのは、そういう理由による。
鈴江さんにとっての二人芝居は、お芝居の基本,原点のようなもので、
もちろん、劇作家としての鈴江さんの原点でもある。

2組の二人芝居を見ながら、そんなことが感じられた。

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2008年03月14日

只今作成中

080314.jpg東山アートスペースと表現活動へのお誘い
〜からだではなそう〜の今年度の実施報告として、
関係団体などに配布するための報告書を
現在作成中です。
ナビゲーターやボランティアに寄せていただいた
1年間の感想や事業の実施風景写真などを
盛り込んだページ立てになっています。
今月下旬には完成予定です。
この報告書は、松下電器ハートフルメセナ基金及び、
大阪コミュニティ財団からの助成と、
東山区社会福祉協議会より、
共同募金の助成を得て作成しています。

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2007年10月16日

映像のインスタレーション

先日来、NODOGOSHI SKIPPERSという団体が
センターの創造活動室を利用して映像の撮影を行っている。
照明を吊って床を長方形に照らしたいが可能か?、
そのためにはどれくらいの灯体を吊ったらいいか?、など
いろいろと相談されていたので、仕込みの現場に立ち会って
天井のバトンから垂らされた透明のネット(=透過性の高いスクリーン)や
遮光用の細長いパネルを利用して遠近感を出しながら配置し、
その空間に、2つのプロジェクターから投影された
刻々と変化する映像を投影しているところを見て、
これは面白いと感じた。
そしてさらに、映像が投影されているその空間自体
(そこには人物が登場することもあるという)を
ビデオカメラで撮影するという。
という訳で、いろいろとお話を伺ってみることにした。

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この団体で活動を始めたのは今年の6月からということで、
5人のメンバーそれぞれがコンピューターの編集ソフトを使って
素材の映像を創り、それらの映像を組み合わせて
構成された空間(今回はセンターの創活)でプロジェクターで映像を投影。
その場面・空間をビデオカメラで撮影した映像をさらに素材にして、
編集・製作された映像を外壁や建物の床に投影して、
「映像によるインスタレーション」を行う計画だそうだ。
メンバーは放送サークルで番組作りをしていたメンバーが中心で、
立命館大学の産業社会学部(情報メディアと社会の関係を
研究するのがメイン)と理工学部の学生なので、
専攻としては映像コンテンツを創るのが専門ではないが、
情報メディアと社会の関係を考える上で、
映像によるインスタレーションは映像と人との係わり合いの
原点ではないかとも思われる。
「映像を見せるものから、体験するものにしたい」という。
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2006年12月09日

スマイルミュージックフェスの仕込み

SMF.JPGスマイルミュージックフェスティバルの仕込みが始まりました。
センターも実行委員の1人ですので、
センターからNPO法人劇研に声をかけ、
主催者のNPO法人音の風のサポート(舞台設営と照明)を
お願いしました。
また、劇団飛び道具の劇団員の方々には
ボランティアスタッフとして、
舞台作りのお手伝いをしていただきました。

会場となる東山区役所の大会議室に、
尺高で、5間幅×奥行き2間の舞台を作りました
左右には車椅子用のスロープを取り付け、かみしもにはパネルを立てました。
客席には、エアロビ用のマットを敷き詰めた
マット席(寝転んで見てもOK)や車椅子席も設けました。
午後4時からは、出演12組のうちの半分、6組のリハーサルが行なわれました。
現在、会場の装飾のため、大量の風船が用意されています。
空と森を表す、水色と藍色・緑色の風船で会場を飾りつけています。
本番は明日の午後1時からです。
皆さまのご来場をお待ちしています。
入場無料。
ご来場は公共交通機関でお越しください。
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2006年12月08日

洛東中の社会人講座

今日はセンターのすぐ近くにある洛東中学校の1年生対象に
「社会人講座」という枠でユースワーカーという仕事
について話してきました。
進路選択を控えた生徒さんにこの仕事のすばらしさや
難しさを話すという内容でした。
他の職種のゲストは警察官・消防士の方々でした。

聞いてみたい仕事を選び、3つのグループに分かれて、
各教室で話しを聞きます。
洛東中学校の1年生は52名。
その内、ユースワーカーという職業について話しを聞きたい
と集まったのは16名でした。

教室に入ると、円を描くように机が並んでいました。
私も一つの机に座って話しをしました。
集まった人の中に、センターで見かけたことのある顔が何人かいました。
まずは、青少年活動センターやユースサービスについて話しました。
続いて、ユースワーカーという仕事についても説明しました。
全員が聞いたことのない職業だったので、
中学1年生にわかりやすく伝えることに重点をおいて、
できるだけ、例えば……という例をあげつつ話しました。
話しながらみんなの反応を見ていると、
うなづく人、目でわかると言ってる人、
少し首をかしげている人など様々でした。
わかりにくい様子が伺えた時は言葉を言い換えてみたり、
例をたくさん出してみたりしながら対応しました。
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2006年06月05日

「区民ふれあいひろば」に参加しました

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昨日、東山区民ふれあいひろばが
近所の洛東中学校のグラウンドで行われました。
区民の運営・参加による「ふれあいひろば」は
京都市内の各区で行われています。(開催時期はそれぞれ異なります)
この催しでは、舞台コーナーや展示コーナー、模擬店、
福祉コーナー、フリーマーケット、お楽しみコーナーなど、
区民の交流を目的としたプログラム内容となっています。
東山青少年活動センターからは、日頃の活動の成果発表として、
AL・THE・CREWというダンスグループが舞台コーナーに出演しました。
高校生から社会人まで約30人のメンバー構成で、
様々なジャンルのダンスを練習していて、
今回はフリースタイルでの発表でした。
舞台コーナーの最後の出演でしたが、
ひろばにいた区民のみなさんに楽しんで見ていただくことができました。



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2005年09月14日

火曜講座、「批評」後編について

今回の報告は、うまくまとめる自信がありませんので、レクチャーの内容と
私の感想が入り混じったものになっていることを、まず最初にお断りしておきます。

今回(9/13)の森山先生のレクチャーは、60年代後半に起こった
アングラ(小劇場)がテーマ。
これは、前回とは全く違うフィクションを素材に、批評と演劇の楽しみ方を考えてみよう、
というものでした。
60年代後半に起こったアングラの代表選手として、鈴木忠志(早稲田小劇場)、
唐十郎(赤テント:状況劇場→唐組)、佐藤信(自由劇場→黒テント)、
寺山修司(天井棧敷)らが現われ、その後に、太田省吾、さらに、別役実の「象」(1962)
という戯曲も、アングラの火付け役を担ったいうお話しの後、
当時のビデオをいくつか見せていただきました。

唐十郎(赤テント)の公演が記録されている、大島渚監督作品の「新宿泥棒日記」(1969)と
比較的新しい唐組の公演、寺山修司(天井桟敷)のオランダのアーヘムで開かれた
ソンズビーク美術祭での「市街劇・人力飛行機ソロモン」(1971)、
太田省吾の「小町風伝」(1977)、「水の駅」(1981)、
「地の駅」(1985:大谷石地下採掘場跡にて)、「砂の駅」(1993)、
そしてサミュエル・ベケットの「ロッカバイ」です。

アングラは、旧態然とした新劇とはまるで異質な世界を創造すること(反新劇)を
スローガンに掲げていたようですが、それは、演劇といえば新劇のこと、という
その時代の演劇に対する当り前の考え方を打ち破り、さらにそれを突き抜けて、
もう少し本質的なこと、つまり、ものごとの認識の枠組み(空間や時間について当り前だと
思い込んでいること)にも及んだ、といっても差し支えないように感じました。

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2005年09月10日

火曜講座、つづき

参加者からは、「身分の違い、貧富の差、先生と生徒、男性と女性、
進歩的な考え方と時代的な考え方の違いなど、様々な対比(対立)が強く感じられた」
という感想が述べられましたが、森山さんは、それを受けて、このフィクションの
プロットを説明された後、様々な解釈は可能だと思うけれども、
進歩的な考えを持っていて、生徒のストライキにもあんなに理解を示していた
安達先生がなぜストつぶしをしたのか、また、運動会の日、ストで談話室に
立てこもっている延ぶと初江に「ごめんなさい。ごめんなさい。」
言ったのかがわかりにくい、そして最大の疑問は、
延ぶが、あの(男としては)なさけない新庄先生を、
ストを止めてまでなぜ選んだのか、私にはよくわからない、
つまり、なぜストライキが失敗したのかが、書かれていないように思える、
そういう意味で、あの場面は唐突に感じると締めくくられました。

次回13日(後編)は、演劇史的な視点を取り込みながら、舞台の「声」を感じ取る
方法について、レクチャーとディスカッションです。

ご期待ください。お申し込みは京都舞台芸術協会火曜講座まで。

森山さんのお話しをうかがって、
批評家の舞台の見方が少しわかったような気になったことと、
批評というのは、けっこう舞台の楽しみ方にも通じるものがあるな、
という感想を持ちました。
森山先生、ありがとうございました。
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「批評」を考える火曜講座、開催されました

9月6日に、火曜講座「舞台が語りかけてくるもの―「批評」とは?」(前編)が、
京都舞台芸術協会の主催で開催されました。
この講座は、2回シリーズで舞台の批評について考えようというもので、
前編にあたる今回は、去る3日と4日に行なわれた、演劇ビギナーズユニット修了公演
「見よ、飛行機の高く飛べるを」
を観劇していただいた方々、12人にご参加いただき、
その観劇体験をもとに、舞台の批評について一緒に考えました。
講師には、京都造形芸大学助教授で、批評家の森山直人さんにお越しいただきました。
森山さんはまず、「批評というと、かた苦しい、理由のない悪口を言われそう、といった
悪役的イメージと結びついていることが多い。」、「批評を考える際に大切なことは、
舞台で起こっていることはすべてフィクションなのだから、そのフィクション(虚構→嘘)、
つまりウソをどう読み解くかがキーになる。」と話し始められました。
そして、「舞台を読み解くということは、ウソを読み解くことであり、
ウソとしてどうなのか、どういう設定、ロジックで、そのウソに説得力を持たせているか、
そして、ウソを通してしか表現できないもの、ウソだからこそ表現できるものを、
ことば(台詞)だけでなく、表現者の全体(全身)から感じる取ることが大切。」と話を進めて
行かれました。
その他のポイントとしては(これはプロデュース・演出サイドの問題だと思われるが)、
テキスト(戯曲)に対する考え方と空間(劇場)に対する考え方があり、
ごまさんの演出は、戯曲に忠実で、しかもコンパクトに仕上がっていてわかりやすく、
いい演出をされていた、と感想を述べられました。
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posted by ひがせい at 18:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 実施報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする